大腸粘膜から突き出ているものをポリープと言います、いいもの(良性)も悪いもの(悪性)もあります。最近では平坦なものや凹んでいるタイプもポリープに含めています。
まれには遺伝的なものもありますが、食生活、生活習慣が一番大きいようです。すなわち肉食、野菜をあまり食べない、便秘、そして喫煙等が原因と考えられています。
2cmぐらいまでのものは内視鏡的に簡単に切除できますが、それより大きなものは内視鏡を用いた内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が必要となります。この場合には原則入院となります。
胃液が食道に逆流することにより食道粘膜がただれたり、粘膜面が掘れる(潰瘍化する)病気です。最近増加傾向にあります。
胃酸をおさえる薬(H2ブロッカー(ガスターその他)やプロトンポンプインヒビター(オメプラール,タケプロン等))を飲むと症状は改善します。ただし逆流性食道炎には下腹部症状、便秘、腹部膨満を伴うことが多く、同時に治療をする必要があります。消化管はつながっていることを考えると当然な治療です。
最近テレビ等でもよく宣伝されていますが、大腸に器質的疾患(大腸がんその他)が認められず、お腹がはったり、痛くなったり、便秘したり、下痢したり、あるいは便秘と下痢を繰り返したりする病気です。大腸の機能的病気で、診断のためには器質的病気、大腸がんや炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎等を除外する必要があります。最近の調査では30%前後の人が程度差はあれこの病気を持っていると考えられています。過敏性腸症候群には3つのタイプ、下痢型、便秘型、下痢と便秘の交代型があり、男性は下痢型、女性は便秘型が多いようです。アメリカでは会社員に最も多い病気となっています。診断は器質的なものを除外する必要があるため大腸内視鏡検査をする必要があります。
アメリカの双子の研究では遺伝的なものより、母子の相関のほうが強いようです。ストレスが大きな原因と考えられます。
ポリフル、イリボーあるいは漢方薬(小建中湯等)を用いますが、ストレス等により症状の悪化が認められるため場合によっては安定剤等も使用します。
自律神経の2つの要素、交感神経と副交感神経のアンバランスにより引き起こされる病気です。どちらかが優位になるかによって症状は変わります。例えば交感神経が過敏になると、手足の冷え、腹部膨満、便秘、肩こり、頭痛,口渇、不眠、高血圧等の症状がおこり、副交感神経が優位になると、手足の火照り、喘息等がおこります。
まず自律神経のアンバランス状態をしっかり認識することから始めます。物理的手段を用いることが多いですが、安定剤を使用することもあります。とりあえずは受診してみてください。